体は疲れているはずなのにどういうわけか眠れない、横になってもなかなか寝付けない・・・
年齢を重ねるとともに、うまく眠れない人が増えています。
睡眠は、脳の休息と体のメンテナンスの役割があるので、これが不足すると心身共に悪影響を与えてしまいます。
しかも睡眠不足が長期に渡ると、鬱や認知症、動脈硬化などといった様々な病気の発症リスクが高くなってしまうんです。
なので、日々の活力を維持するためには、睡眠をとることが必須条件!それもただの睡眠ではなく「質の良い睡眠」が求められます。
今回は、質の良い睡眠を得るために役立つ情報をご紹介します。
寝付きやすい環境づくりを
◆枕の高さを調整する
リラックスして眠るには、首の骨の自然なカーブを保つことが大切です。
この時の枕の高さは、性別や体格、寝る姿勢によって個人差がありますが、女性なら平均3㎝前後、男性は平均4㎝前後が理想的です。
猫背の人は背中に丸みがある分、標準的な人プラス1㎝ぐらい多く見積もると良いので、上記した理想の高さを目安にして自分で調整してみましょう。
◆快適な室温を保つ
人がぐっすり眠るためには、体温を下げることが重要です。
というのも、人間の体は体温を下げないと体を休ませることができない構造になっているからです。
かといって闇雲に室温を下げればいいわけではなく、低すぎても悪影響になります。
理想的な温度は25~28度、冬場は18度前後。
この温度を保つことで寝つきが良くなり、睡眠の質が良くなります。
◆寝室を睡眠専用の空間にする
ベッドの上でTVを見たりゲームをしたりと、寝室を色々な用途に使っていませんか?
実はこれも睡眠の質を下げている原因になっています。
生き物の体は条件反射にとって意思とは関係なく状態変化を起こします。
例えば、レモンや梅干しを創造すると唾液が出るようなカンジです。
これは寝室にも当てはまることで、ベッドの上を睡眠のみに使うようにすることで、ベッドに入る=これから睡眠に入るという反射が起こり、深く眠れるようになります。
寝酒の意外な事実
ぐっすり眠るために寝酒を飲む人、結構いるんじゃないでしょうか。
ところがこれは逆効果!
最初は寝つきが良く感じますが、アルコールが分解される睡眠後半は交感神経の働きが活発になってしまい、夜中に何度も目覚めやすくなります。
さらに、毎晩のようにお酒を飲んでいるとアルコール耐性ができて、最初のうちに感じられていた寝つきの良さは次第に薄れていくので、お酒の量が増えてしまうことも。
そもそもアルコールには睡眠を直接引き起こす作用はないので、寝付きが良いと感じるのは、ただの錯覚です。
むしろ深く眠ることができなくってしまうので、寝る前の飲酒は避けてください。
無理して寝ようとするぐらいなら1回起きてみるのも手
もし眠れない時間が30分以上続いたら、思い切ってベッドを出て気分転換をしてみるのも吉です。
「どうしよう眠れない」などと考えるのは、ストレスになり不眠に拍車をかけてしまうので、無理して眠ろうとせず、いっそのこと読書などをしてみるといいでしょう。
ただ、この時、あまり部屋を明るくしすぎないよう注意してくださいね。
人生の1/3の時間を占めている睡眠、この質が良いか悪いかで毎日の生活も大きく変わってきます。
なので、今回ご紹介した中で、できそうな事からで良いので始めてみてはいかかでしょうか。