今年も五月病の季節がやってきました。
「新しい仕事に慣れない」「一人暮らしをはじめたもののご近所付き合いが上手くいかない」「職場の人間関係に悩んでいる」などなど。
こういった悩みで精神的にまいってしまい、何をやっても効率が悪いということはありませんか?
根本の原因を解決するに越したことはありませんが、そう簡単にはできたら苦労はしません。
そんな時には、日々の食事にプラスαを意識するだけでスッキリした気分になることができるんです。
今回は「五月病を吹き飛ばす食材と食べ方」をご紹介します。
カギはセロトニン
セロトニンとは、必須アミノ酸トリプトファンから作られ、「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」と並ぶ三大神経伝達物質の一つで、気持ちや感情をコントロールして精神を安定させる働きがあります。
精神が安定することで幸せを感じやすくなるため「幸せホルモン」とも呼ばれていて、このセロトニンが不足することが五月病の一因だと言われています。
なので、五月病を解消するためには、セロトニンを分泌しやすくすることがカギになってくるんです。
セロトニンを上手に分泌させるコツ
◆必要な栄養素を知る
セロトニンを単独で含んでいる食材はほとんどないので、セロトニンを分泌させるためには、アミノ酸(トリプトファン)、ビタミンB群(主にビタミンB6)、炭水化物が必要になってきます。
具体的には、トリプトファンはセロトニンの材料、ビタミンB6はトリプトファンをセロトニンにするために役立つもの、炭水化物は生成されたセロトニンを脳内に取り込むために必要なもの。
この3つをバランスよく摂取しないと、セロトニンは正常に働きません。
◆必要な栄養素を含む食材をバランスよく摂る
各栄養素を含む代表的な食材をご紹介します。
・トリプトファン
牛乳やチーズのような乳製品、大豆製品、肉、魚、卵など
・ビタミンB6
バナナ、さつまいも、かぼちゃ、アボカド、ナッツなど
・炭水化物
玄米ご飯、雑穀入りご飯、ライ麦パン、全粒粉パンなど
しっかり噛むことは、セロトニンを脳に分泌させる効果があると言われているので、普段からしっかり噛んで食事する癖をつけると良いでしょう。
急に変える必要はない
食生活の矯正には、ある程度時間が必要なものです。
これまで全く気にしてこなかった人が、無理をしていきなり食生活を変えるのは難しく、返ってそれがストレスになってしまう可能性もあるからです。
なので、ゆっくりと食生活を変えていく事をオススメします。
そうやって、少しづつ今の食生活を軌道修正していけば、五月病の憂鬱をスッキリと解消することができるでしょう。