文化庁の統計によるとまったく読書をしない人が46%です。また月に1,2冊と答えた方は36%です。
小学生のころに先生から「本を読みなさい」と誰しも言われたと思いますが、それを大人になって実行している人は少ないわけですね。
本を読まない理由として、「忙しい」「インターネットの方がおもしろい」「本が好きじゃない」「どの本を読めばいいかわからない」があげられますが、本を読むことは多くのメリットがあります。
読書は脳を活性化させる
読書はインターネットやゲーム、テレビでは鍛えられない脳の部位を活性化させます。
小説を読む場合、世界観、登場人物、ストーリーを文字情報のみで把握しなければなりません。
専門書を読む場合は語彙、体系的な理解を必要とします。
本嫌いの人はこの点にうんざりするのかもしれませんが、この膨大な文字情報を処理する能力は大脳の言語野を発達させます。それは仕事、勉強、趣味、あらゆるところで役に立ちます。
世界観を広げ、厚みのある価値観を習得
インターネットにはいろんな情報が転がっていますが、どれもストーリー性が欠けていて、また情報が錯乱しています。インターネットの情報にも情報として有益なものはありますが、人格形成に影響することはほとんどないのではないでしょうか? 私はTwitterやインスタグラムなどのSNSをやりますが、心に響くような、自分の考え方をまるっきり変えてしまうようなものにであったことがありません。
小説には、この現実とは違う世界を創造し、それまで自分が持っていなかった新しい価値観を学ぶことができます。また人の気持ちを考える能力も身に付きます。
随筆、専門書は、多角的な視野や、深く広い知識を獲得でき、奇抜な発想をする力も身に着けます。
本をよく読む人ほど高収入
読書量が多いい人は収入も多いいです。出版文化産業振興財団の調査によると、年収300万以上500万未満の読書をしない人の割合は25%です。年収1,500万以上の人は9.5%しかいません。
また年収300万以上500万未満の人の中で月に3,4冊読む割合が15.4%であるのに対し、1500万以上の人は23.8%もいます。
読書量と年収は正の相関関係があります。つまり読書をする人ほど年収が高い人が多く、読書をしない人ほど年収が低いのです。
ただし、気を付けなければいいけないのは、ただ本を読めばいいわけではありません。自己啓発本、哲学書、宗教書ばかり読んでも効果は期待できないでしょう。
本の選び方
率直に言って、本を選ぶことは難しいです。私は膨大な数の書籍の中からいつも的確に面白くて、求めている情報が書かれている本を選択することはできません。もし、そんな方法があるなら教えてほしいものです。しかし、間違って購入して全然読まないというお金の損をすることは避けたいですよね。できるだけ損をしない本の選び方なら教えることができます。
1.自分が求めている情報を考える。
例えば『お金持ちになる方法』『政治家はなにをしているのか』『恋愛に強くなる方法』『交渉術』『幸せになる心理学』『なぜ第二次世界大戦が起きたのか』『株投資』『相対性理論』『ソクラテス』『三国志』『異世界ミステリー』などなんでもOK。
2.インターネットで自分が求めているキーワードを検索して書籍を見つける。
『アマゾン』や『読者ログ』がおすすめです。読者のレビューや評価値が参考になります。
3.試し読み&立ち読み
実際に店舗に出向くか、電子書籍で試し読みをしてみましょう。
店舗に出向いた場合は、全ページ読むことができるので正しく判断ができるのでおすすめです。
具体的な方法。
目次を見る⇒冒頭2ページを読む。⇒中間あたりを2ページ読む。⇒終末2ページくらい読む。
この作業をして、読みたいと思わなかったら、読むのをやめて次の本を手に取って同じ作業をしましょう。良さげであれば買っていいでしょう。
まとめ
本を読むことは間違いなくメリットです。しかし、インターネットに比べて手軽ではありません。読みたい本を探しに書店に行くも読みたい本を見つけることができず買わずに帰ってくるのは慣れるまでは日常茶飯事でしょう。読みたい本を見定めるのも一苦労です。しかし慣れてくれば、コンスタントに見定めることができるようになり、読みたい本を見つける速さが読書速度を追い越すようになります。
SNSもYouTube、その他遊びも大切ですが、それらよりも大きな結果をもたらすかもしれません。この機に読書を始めてはいかがですか。